ごあいさつ

理事長 奥田正博

フィリピン人女性と日本人男性との間に生まれた日比混血児は、フィリピン に約10万人いると言われ、うち、日本国籍者が推定3万人、フィリピン国籍 者が推定7〜8万人と言われています。厚生労働省による人口動態においては、 平成18年度の調査によると、日本人男性とフィリピン人妻の婚姻件数は、 2006年(平成18年)で12,345組あり、離婚件数は、同年で4,170組という結果 が出ています。

彼らの中には、父親からの認知や養育・保護を受けることができなかったり、生まれて以来、一度も父 親に会ったことがなかったりする子供もいます。また、父親だけでなく、母親も失踪し、親族が預かる 場合や、最悪の場合になると孤児となり、フィリピン現地の人々からも厳しい目で見られています。
自由恋愛によるフィリピン女性と日本男性の婚姻が、コミュニケーション不足や、経済観念の相違や経 済的事由で離婚に至り、フィリピン女性とその子供は、フィリピン国内の経済状況により就労や教育、 日々の生活にまで困窮しています。
当財団は、このようなフィリピン女性と日比混血児をフィリピン新日系人と呼び、彼らへの総合的な支援 (アイデンティティーの確認、教育及び研修等)を目的とし、日本国内の支援組織、「フィリピン日系人定 住支援の会」と提携・協賛し、2006年10月に発足しました。
私たちは、当財団の活動が、フィリピン女性に対して、子供を養育・教育するための経済基盤をつくる機 会を、日比混血児に対しては教育と就労の機会を提供していくことが、彼らの真の向上と自立に成り、ひ いては日比の友好親善と社会発展に繋がると信じています。
フィリピン新日系人支援財団
理事長 奥田正博

 


Designed and Maintenance by WEB-MAKATI